女性のための男性ホルモンと美と生命の質の関係
言われなくても、女性のお身体の中に女性ホルモンが流れていますよね。
意外と忘れがちなのは、女性のお身体の中の男性ホルモンの存在です。
『えー??女にも男性ホルモンが流れてるの??いらないいらない!!』
と思われるかもしれませんが、実は男性ホルモンは、女性にとっても必要不可欠な存在です!下記の図で女性のお身体の中で男性ホルモンの標的臓器を表します。
女性の気力、意欲、いわゆるやる気、お仕事や日常生活に対してだけでなく、特に性欲にも大きく関わっています。男性ホルモンは、女性の大脳の皮質にも作用しているからです。
それから女性外陰部に、『膣前庭』というところがあって(解剖学的にHartline より内側のところ)、女性ホルモンよりも、男性ホルモンの影響を多く受けています。
産後授乳中の間、閉経してしばらく経ってから、もしくはホルモンピルを長く飲んでいると、外陰部がヒリヒリする症状を訴える女性が少なくありません。男性ホルモンが低下しているからです。
加齢と女性体内の男性ホルモンの推移を下の図で表します。
加齢だけでなく、避妊ピルを長く飲んでいると、性欲が減退する、性交時に興奮しにくい、性交痛などを訴える若い女性も医療現場で多く見受けます。それもまた、男性ホルモンがピルによって抑制されているからです。
しかし男性ホルモンが多すぎてもいけません。男性ホルモンは、皮脂分泌腺に作用し、お肌から脂を出すのです。脂がお肌に多すぎると、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビができやすくなり、お肌荒れの原因となります!
一方で、脂が足りないと、お肌が乾燥して、シワが増え、実年齢より歳上のように見えるかもしれません。
それから、男性ホルモンが多すぎると、『男性型肥満体型』や『男性ホルモン依存型脱毛症』にもなりうるのです。簡単な言葉で説明しますと、中年の男性のように、お腹がぽっこり出てきて、生え際が後退し前髪や頭頂部に毛髪ボリュームを失うようになるのです。
また、男性ホルモンが多すぎると、毛が生えやすくなります。
なにごとも、特にホルモンには、バランスが重要ですね!
女性でも、男性ホルモンをうまく整えていられれば、お身体の芯から自然美が溢れ出すだけでなく、生命の質(Quality of Life)も向上します!
肌荒れ、毛が生えやすい、意欲の低下、性欲減退、倦怠感、性交痛などでお悩みの場合は、ホルモンの仕組みに詳しい当院の専門医兼認定女性ヘルスケアアドバイザーに相談しましょう!